厚生労働省より、平成23年度の「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」が公表されました。
1. 「過労死」など、脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況
○ 脳・心臓疾患についての労災請求件数は898件で、2年連続で増加。
前年度に比べ96件の増加。
○ 支給決定件数(労災と認められた件数)は310件で、4年ぶりの増加。
前年度に比べ25件の増加。
~平成23年度の特徴~
脳・心臓疾患に関する労災補償の請求件数を業種別(大分類)にみた場合、「運輸業、郵便業」(182件、20%)、「卸売業・小売業」(143件、16%)、「製造業」(132件、15%)の順に多く、これらで半数を超えます。
支給決定件数も同様に、「運輸業、郵便業」(93件、30%)、「卸売業・小売業」(48件、15%)、「製造業」(41件、13%)の順に多く、これらで約6割を占めています。
2. 精神障害に関する事案の労災補償状況
○ 精神障害についての労災請求件数は1,272件で、3年連続で過去最多を更新。
前年度に比べ91件の増加。
○ 支給決定件数は、過去最多の325件。前年度に比べ17件の増加。
精神障害に関する労災補償状況を職種別(大分類)にみると、請求件数は「事務従事者」(323件)や「専門的・技術的職業従事者」(318件)が多く、全体の半数を占め、これに「販売従事者」(167件)が続いています。
精神障害の支給決定件数を、それを引き起こした出来事別にみると、「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」がもっとも多く52件(16%)、次いで「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」が48件(15%)、「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、または暴行を受けた」が40件(12%)などとなっています。
★脳・心臓疾患及び精神障害については、厚生労働省がそれぞれ認定基準を設けており、迅速・公正な労災認定が行われることになっています。
しかし、認定事例が生じてしまった場合、労働者側・企業側ともに大きなダメージを負うことになります。最も重要なのはその予防です。職場でのメンタルヘルス・長時間労働対策についても、お気軽にご相談ください。
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