平成24年11月29日に、厚生労働省から、平成24年「賃金引上げ等の実態に関する調査」の結果の概要が公表されました。
厚生労働省の統計上の話ですが、平成24年の各企業の賃金の改定等の状況をみると、ベースアップに関する数値を除いては、前年に比べ好転しています。
良い人材を確保するために人事マーケットの動向を定期的に確認しておくことが大切です。
■■ 調査結果のポイント ■■■■■■■■■■■■■■■■■
1 賃金の改定
① 平成24年中に1人平均賃金を引き上げた、又は引き上げる予定の企業は75.3%(前年73.8%)で、前年を上回った。
※ 一方、平成24年中に1人平均賃金を引き下げた、又は引き下げる予定の企業は3.9%(同4.4%)で、前年を下回った。
② 平成24年の1人平均賃金の改定額は4,036円(前年3,513円)、改定率は1.4%(同1.2%)で、いずれも前年を上回った。
③ 平成24年中に賃金カット(賃金表等を変えずに一定期間賃金を減額すること)を実施、又は予定している企業は12.8%(前年15.2%) で、前年を下回った。
2 定期昇給等の実施
① 定期昇給制度がある企業のうち、平成24年中に定期昇給を行った、又は行う予定の企業は、管理職56.7%(前年52.4%)、一般職64.7%(同62.9%)で、管理職・一般職ともに前年を上回った。
② 定期昇給制度がある企業のうち、平成24年中にベースアップを行った、又は行う予定の企業は、管理職9.8%(前年11.7%)、一般職12.1%(同13.4%)で、管理職・一般職ともに前年を下回った。
3 賞与(ボーナス)の支給状況
① 昨年の冬(平成23年9月から平成24年2月)の賞与を支給した企業割合は、89.5%(一昨年の冬 89.3%)となっている。
これらの企業について、昨年の冬の1人平均賞与支給額をみると、582,902円(同 542,149円)で、一昨年の冬の1人平均賞与支給額に比べ、40,753円の増加。
② 今年の夏(平成24年3月から8月)の賞与を支給した又は支給する予定で額が決定している企業割合は86.8%(昨年の夏 86.0%)となっている。
これらの企業について、今年の夏の1人平均賞与支給額をみると、573,357円(同 544,462円)で、昨年の夏の1人平均賞与支給額に比べ、28,895 円の増加。
※ この調査結果は、調査対象(製造業及び卸売業,小売業については常用労働者30人以上、その他の産業については常用労働者100人以上の企業)のうち、回答のあった1,878企業について集計されたものです。
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