新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、令和2年度の労働保険の年度更新の期間を延長することについて、厚生労働省から次のような案内がありました。
――― 労働保険の年度更新期間の延長について―――
新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、中小事業主、個人事業主の方々が労働保険の年度更新(申告・納付)を円滑に実施する環境を整えるため、6月1日~7月10日までの40日の期間を6月1日~8月31日までの3月間の期間に延長する。(所要の厚生労働大臣告示も公布)
☆申告納付が可能な事業場では、例年どおりの対応で問題ありません。
新型コロナウイルス感染症の影響が深刻であり、一定の要件に該当する場合には、令和2年8月31日までに申告を行い、同時に納付猶予の手続を行うことも可能ということです。
詳しい内容については、気軽にお尋ねください。
「業務改善助成金」令和2年度の申請受付を開始
業務改善助成金は、中小企業・小規模事業者の生産性向上を支援し、事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)の引上げを図るための制度で、令和2年度の申請受付が開始されています。
概要を確認しておきましょう。
――――――――――― 「業務改善助成金」令和2年度の概要 ―――――――――――
生産性向上のための設備投資(機械設備、POSシステム等の導入)などを行い、事業場内最低賃金を一定額以上引き上げた場合、その設備投資などにかかった費用の一部が助成されます。
対象事業場、引上げ額の要件、助成率・助成上限額などは、次のとおりです。
☆ 新型コロナウイルス感染症の影響を考えると、現状では、この助成金の申請を考えることは厳しいかもしれません。
しかし、申請の期限は、原則として、令和3年1月29日までとされています。それまでに申請を考えられる状況になるかもしれませんので、このような助成金があることもチェックしておきたいところです。