2018(平成30)年12月28日に、「労働施策基本方針」が閣議決定されました(同日から適用)。
この基本方針は、「労働施策総合推進法(旧雇用対策法)」に基づいて策定されたもので、今後の労働政策の基本となるものです。
働き方改革実行計画に規定されている施策を中心に、労働施策に関する基本的な事項、その他重要事項などが盛り込まれています。
そのポイントは、次のとおりです。
――――――――― 労働施策基本方針のポイント ―――――――――
<基本方針の内容と目指す社会(厚生労働省資料)>
例)「労働時間の短縮等の労働環境の整備」に関する項目
(1) 長時間労働の是正
(2) 過労死等の防止
(3) 中小企業等に対する支援・監督指導
(4) 業種等の特性に応じた対策等の推進
(5) 最低賃金・賃金引上げと生産性向上
(6) 産業医・産業保健機能の強化
(7) 安全で健康に働ける労働環境の整備
(8) 職場のハラスメント対策及び多様性を受け入れる環境整備
☆ (1)、(5)、(8)など、企業実務に影響を及ぼすような項目が並んでいますね。
厚生労働省では、今後、この基本方針に基づき、目指すべき社会の実現に向けて取り組んでいくとのことです。
具体的に実施されることになった労働施策で、重要なものについては、適時紹介させていただきます。