厚生労働省から、令和6年度「過労死等の労災補償状況」が公表されました。
そのポイントを確認しておきましょう。
――――――――令和6年度「過労死等の労災補償状況」のポイント ――――――――
・請求件数は1,030件で、前年度比7件の増加(うち死亡件数は前年度比8件増の255件) ・支給決定件数は241件で前年度比25件の増加(うち死亡件数は前年度比9件増の67件)
・請求件数は3,780件で前年度比205件の増加(うち未遂を含む自殺の件数は前年度比10件減の202件) ・支給決定件数は1,055件で前年度比172件の増加(うち未遂を含む自殺の件数は前年度比9件増の88件)
・出来事別の傾向 支給決定件数は、「上司等から、身体的攻撃、精神的攻撃等のパワーハラスメントを受けた」224件、 「仕事内容・仕事量の大きな変化を生じさせる出来事があった」119件、 「顧客や取引先、施設利用者等から著しい迷惑行為を受けた」108件の順に多い。 |
☆ 報道では、精神障害に関する事案の支給決定(労災認定)の件数が増加していること
(6年連続で過去最高を更新し、初の1,000件超え)や、その原因のトップがパワハラであること、
3位にカスハラが入ったことなどが話題になりました。
こうした現状をみると、「社員がハラスメントを受け、精神障害を発症し、労災認定される」
といった事態を未然に防ぐためにも、相談窓口の設置・研修の実施など、
ハラスメント対策をしっかり講じておく必要性を改めて感じさせられます。
骨太の方針2025を閣議決定 最重点の政策である賃上げ支援をチェック
令和7年6月中旬に「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)2025」と、
それを加味して改訂された
「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2025改訂版」が閣議決定されました。
これらは、近い将来の政策の方針やその実行のための計画を示すものですが、
政府の特集ページやPR資料で最初に紹介されているのは、賃上げ支援(物価上昇を上回る賃上げ)です。
その概要を紹介します。
☆ どのような形で具体化されるのか、動向に注目ですね。
なお、骨太の方針2025PR資料では、人事労務関連の政策として、
「⼥性活躍・参画の推進」なども掲げられています。
これらの方針など内容を、もう少し詳しく知りたいときは、気軽にお尋ねください。