中小企業庁が中小企業白書・小規模企業白書を公表(生産性向上に向けた取組などを分析)
中小企業庁から、平成30年4月に、「2018年版中小企業白書・小規模企業白書」が公表されました。
深刻化する人手不足の現状を分析した上で、中小企業・小規模企業の生産性向上に向けた取組について、
分析が行われています。以下で、概要を紹介します。
―――――― 中小企業白書・小規模企業白書の要約(生産性向上など)――――――
<中小企業白書より>
●中小企業については、景況感は改善傾向にある一方、大企業との生産性格差は拡大しているとして、
「生産性の向上が急務」と指摘しています。
●具体的には、次のような取組が重要としています。
・生産性向上の鍵となる業務プロセスの見直し*
・人材活用面での工夫による労働生産性の向上
・IT利活用による労働生産性の向上
・設備投資による労働生産性の向上
・M&Aを中心とする事業再編・統合を通じた労働生産性の向上
*IT導入等を行う上でも業務プロセスの見直しは大前提。次の図参照
<小規模企業白書より>
○小規模企業においても、次のような取組が重要としています。
・業務の見直し
・IT利活用による労働生産性の向上
・設備投資による労働生産性の向上
・企業間連携及び事業承継による労働生産性の向上
○また、小規模企業については、経営者に業務が集中しているという問題もあり、「IT導入等による経営者の業務効率化が急務」と指摘しています。
☆人手不足の現状の中で、いかに生産性の向上を図っていくのかが課題といえそうです。
白書では、好事例も紹介されています。詳しく知りたいときにはお声かけください。内容を踏まえたアドバイスをさせていただきます。